特集 エビデンスに基づく看取り期のケア
看取りができるさまざまな療養場所
笹原 朋代
1
Tomoyo SASAHARA
1
1茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
pp.390-393
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_390
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はじめに
終末期医療は,がん患者だけでなく,さまざまな疾患をもつ患者とその家族にとって重要なテーマである.現代社会において,医療の高度化に伴い,延命治療の選択肢が増え,同時に,よりよい終末期を過ごすための選択肢も多様化している1).さらに,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,病院死が減少し在宅死が増加するなど,看取りの療養場所に変化が生じている2).本稿では,さまざまな疾患をもつ終末期患者の療養場所として,病院,介護施設,自宅に加え,近年急増しているホスピス型住宅を取り上げ,その特徴と看護について解説する.

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