増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅴ章 事例を通してACPを考える
子どもをもつ若年がん患者へのACP支援の事例
大塚 香
1
1北里大学病院看護部/小児看護専門看護師
pp.175-179
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_175
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事例
南さん(仮名),40歳代,女性.卵巣がんstage Ⅲ.専業主婦
既往歴:なし
家族構成:夫(40歳代),長男(中学生),長女(小学生 高学年)
南さんは家事・育児すべてを一人で行ってきたという自負があり,PTA活動にも積極的に参加.友人も多いが人に頼ることはせずに過ごしてきた.
経過・状況
X年,腹部膨満にて受診.卵巣がん,stage Ⅲと診断され,5年生存率40%と説明された.腹膜播種が著明なため,手術適応なくがん薬物療法を開始した.発症時より子どものことを心配していたため,相談があり支援を開始した.
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