特集1 これだけは知っておきたい!
オピオイド
知識をつけよう! オピオイド
岡本 禎晃
1
Yoshiaki OKAMOTO
1
1市立芦屋病院薬剤科
pp.7-11
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_7
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鎮痛薬の基本
がん患者さんの痛みの原因はさまざまであるが,がんが原因でアセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の効果が不十分になったときは,まずオピオイド鎮痛薬を使用する.
オピオイド鎮痛薬の使用のコツは,早期から少量の持続製剤を開始することで,悪心・嘔吐,傾眠といった副作用を軽減できる.この早期というのは,アセトアミノフェンやNSAIDsを投与しているにもかかわらず,「常に痛みがある」,「薬の効果の切れ目に痛みが生じる」「夜間痛みで目が覚める」「常に痛いわけではないが,日常生活動作に支障がある」などといった状態のことである.
© Nankodo Co., Ltd., 2021