Japanese
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research
がん薬物療法時の予防的制吐薬の処方状況と看護アセスメント
Prescription of prophylactic antiemetic drugs for patients receiving chemotherapy and nursing assessment
奥山 絢子
1
,
中村 文明
2
,
東 尚弘
1
Ayako OKUYAMA
1
,
Fumiaki NAKAMURA
2
,
Takahiro HIGASHI
1
1国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター・がん登録センター
2国立循環器病センター循環器病統合情報センター データ統合室
pp.63-68
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango23_63
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がん患者にとって,がん薬物療法時の悪心・嘔吐はもっとも懸念される副作用の1つである.ここでは,制吐薬適正使用ガイドラインに沿って,抗がん薬の催吐性リスクと推奨されている制吐薬について記述した後,医療保険者の診療報酬請求データや全国のがん診療連携拠点病院等で行われている院内がん登録のデータとDPCデータ等の医療費請求データとをリンクさせたデータの分析結果からがん薬物療法時の予防的制吐薬の処方状況とその問題点について記述する.分析結果をふまえ,看護師として催吐性リスクのある抗がん薬処方時に患者を適切に支援するために,看護師が把握しておくべき悪心・嘔吐の関連因子,また看護アセスメントに活用できる悪心・嘔吐の評価ツールについて紹介する.
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