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特集 消化器外科手術 術中・術後トラブルシューティング 私ならこうする！
V. 大腸
1．尿路系への浸潤があった場合の準備と対応
Preparation and treatment in case of urinary tract involvement
諏訪 宏和
1
,
太田 絵美
1
,
諏訪 雄亮
2
,
小澤 真由美
3
,
野尻 和典
4
,
渡邉 純
5
H. Suwa
1
,
E. Ota
1
,
Y. Suwa
2
,
M. Ozawa
3
,
K. Nojiri
4
,
J. Watanabe
5
1横須賀共済病院外科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科
3横浜市立大学消化器・腫瘍外科
4横須賀共済病院外科
5関西医科大学下部消化管外科
キーワード：
膀胱浸潤
,
新膀胱
,
回腸導管
Keyword:
膀胱浸潤
,
新膀胱
,
回腸導管
pp.477-482
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_477
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要旨
・骨盤内の解剖学的特性より，S状結腸癌や直腸癌の尿路系臓器への直接浸潤は，大腸癌の他臓器浸潤の中でも比較的頻度が高い．
・根治度Aの切除を行うことで予後の改善が期待できるが，尿路系の合併切除は術後に生活の質（QOL）を大きく損なう可能性が伴う．
・術前の詳細な画像診断から，尿路系臓器の切除範囲やその再建方法をプランニングすることが重要である．
・尿路変向術として，回腸導管が基本術式であるが，新膀胱による代用膀胱も選択肢となる．術前の十分なインフォームド・コンセントに基づく術式決定が必須である．
© Nankodo Co., Ltd., 2025
