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特集 外科臨床研究・臨床試験―どう計画し,どう取り組むか
I. 総論
2.がん治療開発における臨床試験の役割
The role of clinical trials in cancer treatment development
片山 宏
1
H. Katayama
1
1国立がん研究センター中央病院臨床研究支援部門研究企画推進部多施設研究支援室/日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)運営事務局
キーワード:
研究者主導臨床試験
,
臨床試験のフレームワーク
,
患者・市民参画
Keyword:
研究者主導臨床試験
,
臨床試験のフレームワーク
,
患者・市民参画
pp.1162-1166
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1162
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がん治療開発において,新たな「標準治療」を確立するためには,臨床試験による安全性・有効性の評価が不可欠である.固形癌の治療は,内視鏡治療・外科治療・放射線治療・薬物治療の単独または組み合わせ(集学的治療)で行われることが多く,製薬企業が主導する臨床試験(治験)により新たな「標準治療」が確立されることは限定的である.外科治療を中心とした集学的治療の安全性・有効性を評価する研究者主導臨床試験は,癌治療開発において重要な役割をはたしている.
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