増刊号 2024年最新版 外科局所解剖全図—ランドマークの出し方と損傷回避法
Ⅲ.肝胆膵
下大静脈合併切除に必要な局所解剖—肝上部下大静脈〜心囊内下大静脈の剝離法
石井 隆道
1,2
,
楊 知明
2
,
西野 裕人
2
,
小島 秀信
2
,
西尾 太宏
2
,
小木曾 聡
2
,
穴澤 貴行
2
,
長井 和之
2
,
内田 洋一朗
2
,
伊藤 孝司
2
,
波多野 悦朗
2
Takamichi ISHII
1,2
1京都大学消化器腫瘍制御・臓器再生外科
2京都大学肝胆膵・移植外科
pp.185-189
発行日 2024年10月22日
Published Date 2024/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214708
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POINT
●下大静脈合併切除や下大静脈腫瘍栓摘出時には十分な血行遮断が必要である.静脈血を遮断するためには肝臓を左右両葉とも十分に授動する必要がある.
●下大静脈の処理を腹腔内で行うか心囊内で行うかは,最終的には術中エコーで評価する.
●下大静脈を遮断した際に血圧が維持できなかったり,下大静脈の再建に時間を必要することが予想されたりする場合には,静脈シャントやバイオポンプなどの体外循環が必要となる.そのため麻酔科や心臓血管外科とのコミュニケーションが重要となる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2029年10月末まで)。
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