Japanese
English
臨床と研究
救急外来における急性大動脈解離の早期診断に影響する因子の検討
Clinical factors affecting a diagnosis of acute aortic dissection in the emergency room
木下 博之
1
,
兵 貴彦
1
,
山口 俊介
1
,
山添 真志
1
,
椿原 秀明
1
,
森 一成
1
H. Kinoshita
1
,
T. Hyo
1
,
S. Yamaguchi
1
,
S. Yamazoe
1
,
H. Tsubakihara
1
,
K. Mori
1
1公立那賀病院
キーワード:
救急外来
,
急性大動脈解離
,
早期診断
Keyword:
救急外来
,
急性大動脈解離
,
早期診断
pp.1007-1011
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1007
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急性大動脈解離(AAD)による死亡率は,無治療であれば発症後48時間までに1時間あたり1%増加すると報告されており1),迅速かつ的確な診断と適切な治療が必須である.したがって,心臓血管外科を有しない二次医療機関ではAADの診断と緊急手術の適応例を早急に選別して高次医療機関に転送する必要がある.しかしAADの発症頻度は人口10万人あたり2~6人/年と比較的少なく2,3),しかも中には非典型的な症状を呈し診断までに長時間を要する症例も存在する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021