Japanese
English
症例
小腸穿孔を契機に発見された消化管アミロイドーシスの1例
A case of small-intestine perforation due to gastrointestinal amyloidosis
河野 秀俊
1
,
寺崎 正起
1
,
岡本 好史
1
,
鈴村 潔
1
,
土屋 智敬
1
,
西前 香寿
1
H. Kono
1
,
M. Terasaki
1
,
Y. Okamoto
1
,
K. Suzumura
1
,
T. Tsuchiya
1
,
K. Nishimae
1
1静岡済生会総合病院外科
キーワード:
消化管アミロイドーシス
,
小腸穿孔
,
粘膜下血腫
Keyword:
消化管アミロイドーシス
,
小腸穿孔
,
粘膜下血腫
pp.1173-1176
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1173
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はじめに アミロイドーシスは線維構造を有するアミロイド蛋白が細胞外に沈着し,諸臓器の機能障害をきたす難治性疾患である.消化管はアミロイド沈着の好発部位の一つであり,悪心・嘔吐,腹部膨満,腹痛,便秘,下痢などを症状とするが穿孔は比較的まれである.汎発性腹膜炎による周術期死亡率が高いとされ,術式も腸管粘膜の虚血や脆弱性のために縫合不全率が高く,一期的吻合か人工肛門を造設するか議論となる.今回われわれは腸管アミロイドーシスに合併した小腸穿孔に対し緊急手術を施行し,良好な経過を得られた1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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