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特集 周術期感染対策Update
I. 総論
1.術前処置・術中消毒法
Preoperative management, skin preparation
山下 千鶴
1
C. Yamashita
1
1藤田医科大学麻酔・侵襲制御医学
キーワード:
手術部位感染予防
,
栄養障害
,
禁煙
,
皮膚消毒法
Keyword:
手術部位感染予防
,
栄養障害
,
禁煙
,
皮膚消毒法
pp.1-6
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1
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手術部位感染(SSI)は手術の際の潜在的な合併症であるが,予防可能な医療関連感染である.2018年,『消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン2018』が消化器外科領域を対象として作成された.術前処置として,術前鼻腔黄色ブドウ球菌保菌者への除菌,栄養障害患者への術前栄養介入,術前禁煙,大腸手術患者に対する術前機械的腸管処置と経口抗菌薬の併用などが推奨された.また,術中消毒薬としては,クロルヘキシジンアルコールが推奨された.しかし,エビデンスが十分でないものも少なくない.今後のさらなるエビデンス構築が望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020