上肢の外科 最近の進歩
肩関節疾患の治療 肩のスポーツ障害の治療 TypeII superior labrum anterior and posterior(SLAP) lesionの関節鏡所見と手術成績 受傷原因による比較
三幡 輝久
1
,
大植 睦
,
辻村 知行
,
木下 光雄
1大阪医科大学 整形外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
肩関節
,
関節鏡法
,
スポーツ障害
,
治療成績
,
野球
,
スノーボード
,
バレーボール
,
肩関節唇損傷
Keyword:
Baseball
,
Arthroscopy
,
Athletic Injuries
,
Medical Illustration
,
Shoulder Joint
,
Skiing
,
Treatment Outcome
,
Volleyball
pp.56-60
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019949
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2004~2007年に関節鏡視下関節唇修復術を行ったtype II SLAP lesion 53例を受傷機転別に急性外傷群(33例)と、オーバーハンド動作の繰り返しにより生じた群(20例)とに大別し、関節鏡所見と手術成績を比較検討した。その結果、関節鏡所見については上方関節唇損傷の程度に有意な群間差が認められ、急性外傷群のほうが大きかった。また、急性外傷群では前上方部分と後上方部分の損傷程度に有意差を認めなかったのに対して、オーバーハンド群では前上方部分に比べて後上方部分の損傷程度が有意に大きかった。手術成績に有意な群間差は認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008