整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
麻酔法 局所静脈麻酔法
鄭 明和
1
,
小川 将司
,
島田 道明
,
濱口 建紀
1岸和田徳洲会病院 整形外科
キーワード:
局所麻酔
,
止血帯
,
静脈麻酔
,
動脈閉塞性疾患
,
軟部組織腫瘍
,
手根管解離術
Keyword:
Anesthesia, Conduction
,
Anesthesia, Intravenous
,
Arterial Occlusive Diseases
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Tourniquets
pp.211-213
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181354
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局所静脈麻酔法により上肢手術を行った100例の治療成績を検討した。60例はカフ圧250mmHgで行い、40例は動脈閉塞圧測定に基きカフ圧を設定した。カフ圧250mmHg群の収縮期血圧は110~201mmHgであり、2例が麻酔に失敗した。1例はそのまま神経ブロックが追加され、もう1例はカフを解除して局所麻酔で手術が施行された。ともに合併症は発生しなかったが、安易にカフ圧250mmHgとしたことによる失敗と考えられた。一方、動脈閉塞圧測定群の収縮期血圧は100~212mmHgであり、動脈閉塞圧は170~350mmHgであった。カフ圧は270~450mmHgに設定した。これら40例は全て麻酔に成功し、慎重なカフ圧設定が成功のこつと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007