腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療 疾患各論
その他の疾患
竹迫 弥生
1
,
有岡 宏子
1聖路加国際病院 一般内科
キーワード:
ポルフィリン症
,
巨脾症
,
自己免疫疾患
,
心筋梗塞
,
大動脈破裂
,
動脈瘤-解離性
,
内分泌系疾患
,
鉛中毒
,
肺塞栓症
,
腹痛
,
尿膜管遺残
Keyword:
Aortic Rupture
,
Autoimmune Diseases
,
Aneurysm, Dissecting
,
Endocrine System Diseases
,
Lead Poisoning
,
Myocardial Infarction
,
Pulmonary Embolism
,
Porphyrias
,
Splenomegaly
,
Abdominal Pain
pp.773-776
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410200
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急性心筋梗塞,腹部大動脈瘤破裂,大動脈解離,肺動脈塞栓症の4つは,「救急外来でショック状態になり死にいたること」がある「超緊急疾患」とされる急性腹症である.脾腫をきたす疾患は脾臓の被膜の伸展による腹痛を,脾動脈塞栓症による脾梗塞では壊死に伴う腹痛をきたす.鉛中毒,ポルフィリア症,糖尿病性およびアルコール性ケトアシドーシス,家族性地中海熱は神経障害などを介し腹痛をきたす.尿膜管遺残症への感染・腹膜血腫・腹壁の帯状疱疹,胸腰椎疾患も腹痛の原因となる.
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