症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
《さまざまな場面での抗菌薬の使い方》腎障害のある患者に抗菌薬をどのように使うか
村上 穣
1
1長野県厚生農業協同組合連合会佐久総合病院 腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
糸球体濾過率
,
腎臓疾患
,
急性腎障害
,
腎不全-慢性
,
投薬計画
,
免疫抑制剤
,
薬物相互作用
,
医薬品適正使用
,
慢性腎臓病
,
Creatinine Clearance
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Drug Administration Schedule
,
Drug Interactions
,
Glomerular Filtration Rate
,
Renal Dialysis
,
Immunosuppressive Agents
,
Kidney Diseases
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Acute Kidney Injury
pp.601-605
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337968
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●抗菌薬を投与する際は、腎機能を評価することを習慣づける。血清Cr値が基準値内にある場合でも、必ずしも腎機能が正常であるとは限らない。●評価した腎機能をもとに抗菌薬の用法・用量を調整し、腎機能の変動に応じてその都度、投与計画を見直す。とくに急性腎障害(AKI)合併により持続的腎代替療法(CRRT)を要する重症患者では、短期間で腎機能が変動しやすいため細心の注意を払う必要がある。●腎障害のある患者に抗菌薬を投与する際は、抗菌薬との薬剤間相互作用を有する免疫抑制薬を内服していないかを確認する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012