いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第12章)環境要因・中毒
静脈脂肪乳剤(ILE)療法により急性中毒疾患の治療はどのように変わるか
杉田 学
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1順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科
キーワード:
Bupivacaine
,
静注用脂肪乳剤
,
心肺蘇生法
,
心停止
,
診療ガイドライン
Keyword:
Bupivacaine
,
Fat Emulsions, Intravenous
,
Heart Arrest
,
Practice Guidelines as Topic
,
Cardiopulmonary Resuscitation
pp.1234-1236
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044876
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脂溶性が高い薬物の中毒に対して,脂肪乳剤が解毒薬として作用する可能性が注目されている.具体的な推奨治療は米国局所麻酔学会や日本麻酔科学会によるガイドラインを参考にするとよい.ILE療法の作用機序はまだ完全に解明されていない.適応のある薬剤の同定は難しいが,対数で示した油水分配係数(log P)が指標となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015