いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第7章)消化管
大腸腫瘍の内視鏡的アプローチ どこまで診断でき,どれだけの治療ができるか
田中 信治
1
,
林 奈那
,
岡 志郎
1広島大学 大学院医歯薬保健学研究科内視鏡医学
キーワード:
大腸内視鏡法
,
腫瘍転移
,
生検
,
大腸腫瘍
,
分類
,
リスク評価
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Biopsy
,
Classification
,
Colonoscopy
,
Neoplasm Metastasis
,
Colorectal Neoplasms
,
Risk Assessment
pp.1134-1138
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044851
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大腸病変において腫瘍/非腫瘍・良悪の鑑別,がんの深達度が正確に診断できる時代になった.大腸ESDが保険適用になり一般化しつつある.ESDを用いると病変の大きさにかかわらず,早期がんの完全一括切除が可能である.pT1がんでもSM浸潤度以外の転移リスクがなければリンパ節転移のリスクがきわめて低いことが明らかになり,追加手術を行わないケースが増加している.cT1がんに対する完全摘除生検としての内視鏡治療が増加すると予測される.その際,術前診断,ESDなどの摘除手技,摘除標本や病理診断の精度管理が非常に重要になる.
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