いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第2章)循環器
家庭血圧測定にはどのような意義があるか
今泉 悠希
1
,
江口 和男
,
苅尾 七臣
1小竹町立病院 内科
キーワード:
血圧測定
,
高血圧
,
連続血圧モニタリング
,
診療ガイドライン
Keyword:
Blood Pressure Determination
,
Hypertension
,
Practice Guidelines as Topic
,
Blood Pressure Monitoring, Ambulatory
pp.1020-1023
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044823
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高血圧診療における最近の話題として,診察室血圧よりも診察室外血圧のほうが高血圧性臓器障害や心血管イベントのリスクとなることが明確に示された.日本高血圧学会が,5年ぶりに改訂した「高血圧治療ガイドライン2014」(JSH2014)では,診察室血圧と診察室外血圧が異なる場合,診察室外血圧を優先した高血圧診療を推奨している.高血圧診療では外来血圧に加えて,家庭血圧に基づく降圧療法が重視されている.家庭血圧はコストがかからず,簡便性に優れ,すべての高血圧患者で家庭血圧に基づく降圧療法が推奨される.まず,家庭血圧の早朝血圧を135mmHg未満へコントロールすることが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015