いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第1章)呼吸器
多剤耐性結核と新規抗結核薬の現状
高園 貴弘
1
,
宮崎 泰可
,
河野 茂
1長崎大学病院 呼吸器内科(第2内科)
キーワード:
Rifampicin
,
抗結核剤
,
多剤併用療法
,
臨床試験
,
結核-多剤耐性
,
Bedaquiline
,
Delamanid
,
PA-824
Keyword:
Antitubercular Agents
,
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy, Combination
,
Rifampin
,
Tuberculosis, Multidrug-Resistant
,
2-nitro-6-(4-(trifluoromethoxy)benzyloxy)-6,7-dihydro-5H-imidazo(2,1-b)(1,3)oxazine
,
Bedaquiline
,
OPC-67683
pp.981-984
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044813
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多剤耐性結核,超多剤耐性結核が世界的に増加し問題となっている.結核の薬剤耐性遺伝子の迅速診断法が開発され,一部は日常臨床で使用可能となった.約40年ぶりにわが国で開発された新規抗結核薬delamanidが多剤耐性結核治療薬として発売された.delamanidはほかの抗結核薬と交叉耐性がなく,臨床試験では多剤耐性結核に対して早期の菌陰性化と予後の改善効果を示している.
©Nankodo Co., Ltd., 2015