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Internal Medicine Volume 114, Issue 1 （July 2014）

臨床雑誌内科 114巻1号（2014年7月発行）

一般内科医のための腎疾患A to Z 腎疾患でよくみられる症状

浮腫星野太郎 ¹ , 大河原晋 , 田部井薫 ¹自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓科キーワード：胸部X線診断 , 血液化学分析 , 検尿 , 腎臓疾患 , 鑑別診断 , 超音波診断 , 浮腫 , 低タンパク血症 , 病歴聴取 , 毛細血管 , 理学的検査 , 低アルブミン血症 , 病態生理 Keyword: Capillaries , Blood Chemical Analysis , Diagnosis, Differential , Edema , Hypoproteinemia , Kidney Diseases , Medical History Taking , Physical Examination , Radiography, Thoracic , Ultrasonography , Urinalysis , Hypoalbuminemia pp.19-22

発行日 2014年7月1日 Published Date 2014/7/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246655

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文献概要
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浮腫とは間質に過剰な体液が貯留した状態をいう.間質液量は,毛細血管と間質の静水圧の差,膠質浸透圧の差,毛細血管壁の透過性,リンパ系による流出,などで決まる.局所性浮腫と全身性浮腫を区別する.局所性浮腫は静脈やリンパ還流の障害,局所の炎症を鑑別し,全身性浮腫は心性,肝性,腎性,内分泌性,栄養障害性,薬剤性,特発性などを考慮する.発症経過,誘因･日内変動,随伴症状,既往歴,生活歴,薬剤服用歴などを確認する.治療の基本は原因の特定と除去である.薬剤性を疑うなら薬剤を中止,臓器疾患が疑われる場合は,原疾患の治療を優先する.高度心不全や末梢浮腫のない肝硬変などの有効循環血漿量が低下している病態では,急激な体液除去は循環虚脱や急性腎不全の原因となりうる.