特集 知っておきたい呼吸ケア
呼吸器ケアで改善したい症状と症候 喘鳴
田尻 智子
1
1名古屋市立大学 大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
キーワード:
アナフィラキシー
,
胸部X線診断
,
血液化学分析
,
血栓塞栓症
,
喉頭浮腫
,
呼吸音
,
鑑別診断
,
心不全
,
喘息
,
スパイロメトリー
,
肺塞栓症
,
病歴聴取
,
理学的検査
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
胸部CT
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Asthma
,
Diagnosis, Differential
,
Laryngeal Edema
,
Heart Failure
,
Respiratory Sounds
,
Pulmonary Embolism
,
Physical Examination
,
Radiography, Thoracic
,
Thromboembolism
,
Spirometry
,
Medical History Taking
,
Anaphylaxis
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.2142-2146
発行日 2022年7月5日
Published Date 2022/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022237100
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<Key Points>●喘鳴は、気道狭窄により対向する気道壁が振動して生じる異常な呼吸の連続音である。●喘鳴は、呼気性喘鳴(stridor)と呼気性喘鳴(wheeze)に分類される。●喘鳴を来す疾患は多岐にわたり、特に吸気性喘鳴を来す疾患には緊急対応を要するものが多い。●喘鳴を来す疾患に際しては、意識レベルやバイタルサインに基づいて、緊急性のトリアージを行い、気道確保と呼吸・循環の維持を優先する。また、病歴および身体所見に基づいて検査を行い、鑑別診断を進めながら迅速かつ適切に対応することが重要である。
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