最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 在宅での終末期を支えるには
在宅ホスピス医として 治療病院との連携
川越 厚
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1クリニック川越
キーワード:
緩和ケア
,
在宅介護
,
在宅介護支援サービス
,
腫瘍
,
生活の質
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
ホスピスケア
Keyword:
Home Care Services
,
Home Nursing
,
Neoplasms
,
Palliative Care
,
Patient Care Team
,
Quality of Life
,
Terminal Care
,
Hospice Care
pp.1271-1275
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056507
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WHOの緩和ケアの定義(2002年)によれば,がん患者のケアは患者と家族を対象とした全人的ケアであり,両者のQOLを改善するものでなければならず,これは治療を中心に医療を組み立てている病院の守備範囲を超えている.療養の場としてもっとも適しているのは,患者が住み慣れた地域であり,患者の居宅である.医療供給体制の点からいえば,同じ在宅ケアといってもがんと非がんとでは,患者の年齢,在宅期間,症状緩和の有無などが異なるので,両者は分けて論じるべきである.在宅ホスピスケアの提供は緩和ケア専門の診療所が主に担い,地域緩和ケアのハブとして機能すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2013