医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 患者背景ごとの医療関連感染症への対応
免疫抑制薬投与中の患者の感染症
竹島 雄介
1
,
萩野 昇
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
キーワード:
Isoniazid
,
Prednisolone
,
肝炎-B型
,
結合組織疾患
,
抗ウイルス剤
,
鑑別診断
,
肺炎-ニューモシスチス
,
日和見感染
,
免疫抑制剤
,
Trimethoprim-Sulfamethoxazole
,
病勢悪化
,
結核-潜伏
Keyword:
Antiviral Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Connective Tissue Diseases
,
Hepatitis B
,
Isoniazid
,
Immunosuppressive Agents
,
Opportunistic Infections
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Prednisolone
,
Trimethoprim, Sulfamethoxazole Drug Combination
,
Disease Progression
,
Latent Tuberculosis
pp.887-891
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039697
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感染症はリウマチ性疾患・膠原病における主な死因である.ニューモシスチス肺炎(PcP)の高リスク群に対しては予防投与が必要であるが,投与開始・継続の基準に関して定まった見解はなく,今後も検討を要する.免疫抑制薬投与下において,結核は非典型的な病像を呈することがある.高リスク患者では(可能であれば免疫抑制薬投与開始前より)潜在性結核感染を治療する必要がある.免疫抑制薬投与に伴うB型肝炎ウイルス再活性化・de novo B型肝炎の発生が問題となっている.B型肝炎ウイルス既感染者・キャリアに対する定期的な肝酵素・B型肝炎ウイルス定量の検査が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013