ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流 診断から治療まで
ネフローゼ症候群治療のフローチャート
笹冨 佳江
1
,
斉藤 喬雄
1福岡大学 腎臓膠原病内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
ネフローゼ症候群
,
Prednisolone
,
運動療法
,
食事療法
,
多剤併用療法
,
免疫抑制剤
,
アルゴリズム
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Algorithms
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Exercise Therapy
,
Drug Therapy, Combination
,
Diet Therapy
,
Immunosuppressive Agents
,
Nephrotic Syndrome
,
Prednisolone
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.667-671
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356239
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3.5g/day以上の尿蛋白と,3.0g/dl以下の低アルブミン血症を示したときにはネフローゼ症候群と診断し,治療方法を検討することとなる.現在ネフローゼ症候群診療指針によると,一次性糸球体疾患で主体となる治療はステロイドであるが,ステロイド抵抗性あるいは無効例に対しては,他の免疫抑制薬を併用することとなる.ほかにも浮腫や腎保護を目的とした治療,ならびに急性腎不全,感染症,血栓症などの合併症に対する治療がある.それらについては,患者の年齢やそれぞれの病態に応じた治療で,副作用が少ない治療の選択であることが望まれる.
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