循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《虚血性心疾患》
糖尿病薬
安藤 恭代
1
,
弘世 貴久
1東邦大学 医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌学分野
キーワード:
アシドーシス-乳酸
,
血糖降下剤
,
低血糖症
,
糖尿病
,
膀胱腫瘍
,
心筋虚血
,
Glimepiride
,
Pioglitazone
,
Linagliptin
Keyword:
Linagliptin
,
Acidosis, Lactic
,
Urinary Bladder Neoplasms
,
Diabetes Mellitus
,
Hypoglycemia
,
Hypoglycemic Agents
,
Myocardial Ischemia
,
Glimepiride
,
Pioglitazone
pp.481-485
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305818
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心血管疾患発症抑制のために,糖尿病診断早期から厳格な血糖コントロールを行うことが重要である.低血糖や心不全を合併すると死亡率が増加する可能性があるため,血糖コントロール不良な症例や心機能低下の症例に対する急速な血糖コントロールの正常化には注意を要する.インスリン抵抗性を改善させるビグアナイド薬やチアゾリジン薬投与により心血管疾患発症の抑制や再発を低下させる可能性がある.食後高血糖は大血管障害の独立した危険因子で,αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)は食後高血糖を改善することにより耐糖能障害(IGT)および2型糖尿病患者の心血管イベントを抑制する可能性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013