循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《虚血性心疾患》
冠拡張薬
永井 利幸
1
,
安田 聡
1国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門
キーワード:
Calcium Channel Blockers
,
Nitro Compounds
,
血管拡張剤
,
心筋虚血
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Nicorandil
Keyword:
Calcium Channel Blockers
,
Nitro Compounds
,
Vasodilator Agents
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Myocardial Ischemia
,
Nicorandil
pp.475-479
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305817
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代表的な冠拡張薬には硝酸薬,Kチャネル開口薬,Ca拮抗薬がある.作用機序は異なるものの,いずれも血管平滑筋を弛緩させる.狭心症症状の緩和に硝酸薬などの冠拡張薬は有用である.虚血性心疾患管理のうえでより重要なことは,危険因子と生活指導の厳格な管理と抗血小板薬,スタチン製剤,β遮断薬を軸にした薬物療法である.硝酸薬は虚血性心疾患の長期予後を改善させず,耐性予防のため間欠投与が推奨される.Kチャネル開口薬は血行再建時の使用と安定狭心症で予後を改善させる可能性がある.Ca拮抗薬は冠攣縮性狭心症治療の主軸として使用する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013