骨折予防を目指した積極的な骨粗鬆症診療 CaとビタミンD
骨折予防におけるCaとビタミンD補充の意義
岡崎 亮
1
1帝京大学ちば総合医療センター 第三内科
キーワード:
Calcitriol
,
Calcium
,
Vitamin D
,
医学会
,
高カルシウム血症
,
骨粗鬆症
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
メタアナリシス
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Calcitriol
,
Calcium
,
Hypercalcemia
,
Osteoporosis
,
Societies, Medical
,
Vitamin D
,
Meta-Analysis as Topic
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Osteoporotic Fractures
pp.695-700
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013155564
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Ca摂取不足と骨折の関係は明確でないが,血清25(OH)D濃度低値により診断可能なビタミンD不足・欠乏症と骨折リスクの増大の間には明らかな関連がある.Ca補充,天然型ビタミンD,および活性型ビタミンD製剤は,いずれも,弱いながらも骨折抑制効果がメタ解析により報告されている.しかし,より重要なことは,ビスホスホネートをはじめとする多くの骨粗鬆症治療薬の骨折抑制エビデンスがCa・ビタミンD補充の条件下で築き上げられてきたことを再認識することであろう.
©Nankodo Co., Ltd., 2013