症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
《症候から迫る感染症診療》関節の腫れ・痛み 関節および周囲の感染症の診療
神谷 亨
1
1洛和会音羽病院 感染症科
キーワード:
ドレナージ
,
滑液
,
滑液包炎
,
関節炎-感染性
,
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
鑑別診断
,
関節痛
,
医薬品適正使用
,
腫脹
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bursitis
,
Bacterial Infections
,
Diagnosis, Differential
,
Drainage
,
Synovial Fluid
,
Arthralgia
pp.572-577
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337962
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●関節に腫れと痛みなどの炎症所見がある場合、重要なのは、解剖学的にどの構造物にどのような感染、炎症が生じているかを見極めることである。●化膿性関節炎だけではなく、化膿性滑液包炎、蜂窩織炎、筋や腱への感染、骨髄炎などが生じていないか、背後に心内膜炎などがないかを検討し、診断に応じた適切な治療方法を選択する。●とくに急性単関節炎では培養検査などで否定できるまでは化膿性関節炎として扱うことが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012