リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
《特殊な病型に対する治療》NK/T細胞リンパ腫
山口 素子
1
1三重大学 大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
リンパ腫-節外性NK-T細胞性
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Lymphoma, Extranodal NK-T-Cell
pp.241-244
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299747
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・NK/T細胞リンパ腫における診断と治療の実際は、他のリンパ腫と大きく異なる。・全体の3分の2以上を占める鼻咽頭原発限局期NK/T細胞リンパ腫では、照射単独の治療成績に優ることが前向き臨床試験により確認された、同時化学放射線療法の一つであるRT-2/3DeVIC療法を行うことが勧められる。・初発IV期、初回再発・難治例では、わが国を含む東アジア多国間臨床試験で開発された化学療法であるSMILE療法を行うことが勧められる。・RT-2/3DeVIC療法、SMILE療法はともに新しい治療法であるため、実施に際してはその詳細を確認後に行うことが強く望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012