リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
《特殊な病型に対する治療》マントル細胞リンパ腫
千原 大
1
1名古屋大学 大学院医学系研究科
キーワード:
自家移植
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
予後
,
造血幹細胞移植
,
リスク評価
,
リンパ腫-マントル細胞
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Prognosis
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Risk Assessment
,
Lymphoma, Mantle-Cell
pp.234-240
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299746
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・マントル細胞リンパ腫は、治療に難渋するB細胞リンパ腫の一つである。・無治療でも緩徐な進行のindolentな症例から治療抵抗性でaggressiveな症例まであり、heterogeneousな疾患単位である。・若年者に対する治療としてR-CHOP単独療法では効果不十分で、自家末梢血幹細胞移植併用やAra-C併用高用量化学療法が適応になる。・現時点において高齢者の一つの標準治療は、R-CHOP療法+rituximab維持療法である。・rituximabの維持療法が効果を発揮すると考えられる疾患であり、今後も検証が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012