今、認知症にどう向き合うか
《認知症各論・治療》認知症の非薬物療法
吉井 文均
1
1東海大学 医学部神経内科
キーワード:
運動療法
,
音楽療法
,
認知症
,
余暇活動
,
Lewy小体病
,
認知症-前頭側頭型
,
リアリティオリエンテーション
,
回想法
,
バリデーション療法
Keyword:
Dementia
,
Exercise Therapy
,
Leisure Activities
,
Music Therapy
,
Lewy Body Disease
,
Frontotemporal Dementia
pp.810-813
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211103
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●認知症に対する非薬物療法としては、認知、刺激、行動、感情の4つを標的としたアプローチの方法があり、代表的なものとしては、リアリティ・オリエンテーション、回想法、認知刺激療法、バリデーション療法、音楽療法、運動療法などがある。●どの療法も、効果判定のむずかしさ、盲検化の困難さなどから、まだ十分なエビデンスのある治療法としては確立されていない。●しかし、認知症に対する薬物療法の効果がまだ十分期待できない現在、治療薬の効果を高めて、患者のQOLを向上させ、人間として尊厳のある生活を維持するためには、非薬物療法も重要な役割を担っており、薬物療法と同時に、あるいは薬物療法に先行して実施されるべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012