不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《心室頻脈の最新治療》 器質的心疾患に合併する心室頻拍の治療の現況
関口 幸夫
1
1筑波大学 大学院人間総合科学研究科病態制御医学循環器内科学
キーワード:
抗不整脈剤
,
頻拍-心室性
,
カテーテル切除術
Keyword:
Anti-Arrhythmia Agents
,
Tachycardia, Ventricular
,
Catheter Ablation
pp.73-77
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118550
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・心室頻拍の治療法としては、現在植込み型除細動器(ICD)による治療が第一選択である。・ICDの頻回作動や、QOLの低下などの問題を回避するために、カテーテルアブレーションもしくは抗不整脈薬治療を併用することで良好な治療効果を得ることができる。・抗不整脈薬であるamiodaroneには、その高い有効性(とくに非虚血性心疾患例)、高度心機能障害例にも使用できること、などのメリットがある反面、肺・甲状腺への副作用が存在する。・近年、不整脈治療としてカテーテルアブレーションが飛躍的に進歩しており、心室性不整脈においても3Dマッピングシステムを使用することで治療成功率は著しく向上している。
©Nankodo Co., Ltd., 2012