日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
よく見かける感染症 診断・治療の最新事情 Helicobacter pylori感染症
今谷 晃
1
,
浅野 直喜
,
阿部 靖彦
,
小池 智幸
,
飯島 克則
,
下瀬川 徹
1東北大学 消化器内科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃潰瘍
,
血清学的検査
,
検尿
,
抗細菌剤
,
十二指腸潰瘍
,
胃腸内視鏡法
,
Proton Pump Inhibitors
,
検便
,
除菌療法
,
尿素呼気試験
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Duodenal Ulcer
,
Stomach Ulcer
,
Serologic Tests
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Urinalysis
,
Proton Pump Inhibitors
pp.830-834
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021862
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・H.pyloriは慢性活動性胃炎を惹起させ、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胃MALTリンパ腫等の上部消化管疾患のみならず、特発性血小板減少性紫斑病等の消化管以外の疾患の病態にも関与している。・本邦におけるH.pylori感染者は人口全体の約半数とされるが、上記のような疾患を発症するのはごく一部の感染者である。・H.pylori感染診断では、尿素呼気試験、抗H.pylori抗体測定、便中H.pylori抗原測定、さらに内視鏡下生検組織を用いた迅速ウレアーゼ試験、検鏡法、培養法が用いられる。・初回H.pylori除菌療法は、プロトンポンプ阻害薬、amoxicillin、clarithromycinの3剤併用療法である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010