内科医が診る不安・抑うつ どこまで診るのか、どこから診ないのか
内科医に不安障害をどこまで診てほしいか
久保木 富房
1
1楽山病院
キーワード:
Benzodiazepines
,
抗不安剤
,
恐怖症
,
鑑別診断
,
不安症
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
パニック症
Keyword:
Anxiety Disorders
,
Benzodiazepines
,
Diagnosis, Differential
,
Phobic Disorders
,
Anti-Anxiety Agents
,
Panic Disorder
,
Serotonin Uptake Inhibitors
pp.197-202
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010107257
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
不安障害において、パニック障害(PD)と全般性不安障害(GAD)の二つが中心概念とされている。その他に社交不安障害(SAD)、強迫性障害(OCD)、外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症(SP)などが含まれる。これらの中で内科医に診てもらいたいと考えているPD、GAD、SADについて概説した。不安障害はすべて慢性疾患であるが、発症初期に身体症状を訴えて内科医を受診することが多い。優れた内科医にこの初期の段階で正しい診断と適切な対応が求められている。慢性化が阻止されることは、患者本人にとって大きなメリットとなる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010