内科医が診る関節リウマチ State of Art
トピックス 生物学的製剤は進行性多巣性白質脳症(PML)を誘発するか?
藤井 隆夫
1
,
岡本 洋子
,
小林 勝哉
,
井上 治久
,
高橋 良輔
,
三森 経世
1京都大学 免疫・膠原病内科
キーワード:
ウイルスDNA
,
JCウイルス
,
PCR法
,
生物学的製剤
,
白質脳症-進行性多巣性
,
Natalizumab
Keyword:
Natalizumab
,
Biological Products
,
DNA, Viral
,
Leukoencephalopathy, Progressive Multifocal
,
JC Virus
,
Polymerase Chain Reaction
pp.725-728
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143434
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関節リウマチ(RA)における生物学的製剤の有効性は確立されたが、感染症には注意が必要である。JCウイルスの再活性化による進行性多巣性白質脳症(PML)は、全身性エリテマトーデス(SLE)、natalizumabや強力な免疫抑制療法を受けた患者において、複数の報告がある。頻度はきわめて少ないが、TNF阻害薬などの生物学的製剤を使用する際、PMLは留意すべき中枢神経感染症と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009