脂質異常症 基本を踏まえた実践
正確な診断へいたるための道筋 リポ蛋白リパーゼはどのようなときに測定するのか?
野牛 宏晃
1
1自治医科大学 内分泌代謝科
キーワード:
Chylomicrons
,
Triacylglycerol Lipase
,
HDL Cholesterol
,
Lipoprotein Lipase
,
VLDL Lipoproteins
,
インスリン抵抗性
,
臨床酵素検査
,
高トリグリセライド血症
,
動脈硬化症
,
LIPG Protein
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Chylomicrons
,
Clinical Enzyme Tests
,
Insulin Resistance
,
Lipase
,
Lipoprotein Lipase
,
Cholesterol, HDL
,
Lipoproteins, VLDL
,
Hypertriglyceridemia
,
LIPG Protein, Human
pp.41-45
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072536
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リポ蛋白リパーゼ(LpL)は、VLDL、カイロミクロンさらにHDL代謝に重要である。LpLの異常は、高トリグリセリド血症をきたし、I、IV、V型脂質異常症を呈する。原発性に加え、多くの疾患が二次的にLpL異常をきたす原因となる。LpLの評価法として、蛋白量と酵素活性の二つの方法がある。pre-heparin LpL massは、インスリン抵抗性の指標であり、また動脈硬化症の予測に有用である。LpLとともに肝性リパーゼ、血管内皮リパーゼなどが、血漿リポ蛋白代謝に関連している。
©Nankodo Co., Ltd., 2009