感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
日常的な診療における抗菌薬の使い方 エンピリックな抗菌薬の使い方と落とし穴 敗血症の治療における抗菌薬
栗原 宏
1
,
人見 重美
1筑波大学附属病院 総合臨床教育センター
キーワード:
抗感染剤
,
微生物薬物感受性試験
,
全身性炎症反応症候群
,
敗血症
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Anti-Infective Agents
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Sepsis
,
Systemic Inflammatory Response Syndrome
pp.874-877
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377908
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敗血症は、原因として感染症が確定、あるいは疑われるSIRSであると定義される。精神状態の変化、説明のつかない高ビリルビン血症、代謝性アシドーシス、血小板減少などは、敗血症を疑う手がかりとなる。敗血症を疑った場合、感染病原体とその抗菌薬感受性を把握するために、血液培養を実施する。敗血症の治療は、一次感染巣と起因菌を推定し、適切な検体を採取後、培養の結果を踏まえて抗菌薬を狭域化する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008