悪性リンパ腫診療update in 2008 最新のエビデンスに基づく診断と治療
悪性リンパ腫を捉える 正確な診断に必要な方法論 臨床医と病理医の情報交換 正しい診断のために
大島 孝一
1
,
加留部 謙之輔
,
新野 大介
1久留米大学 医学部病理学
キーワード:
フローサイトメトリー
,
Formaldehyde
,
固定剤
,
リンパ腫
,
細胞遺伝学的分析
,
遺伝学的検査
,
腫瘍悪性度
Keyword:
Flow Cytometry
,
Formaldehyde
,
Fixatives
,
Genetic Testing
,
Lymphoma
,
Cytogenetic Analysis
,
Neoplasm Grading
pp.233-238
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008287673
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
悪性リンパ腫の一部は治るものとなってきた。そのため、悪性リンパ腫の病理診断分類は、治療戦略を立てることにおいて非常に重要で、正確な病理診断には、適切な標本の提出、処理の方法、必要な検査に応じた処理方法、病理診断に必要な臨床情報などが重要になる。以下に注意すべき点をあげる。病変の取り方(できるだけ大きな切片を一塊に)ホルマリン固定の仕方(ただ丸ごと入れればよいものではない)フローサイトメトリー(時間的にも、診断学的にも、非常に効果的な検査)染色体検査(低悪性度Bリンパ腫のときは重要)遺伝子検査(クロナリティーの検索に有用)依頼用紙の書き方(採取部位、基本情報はとても重要)
©Nankodo Co., Ltd., 2008