発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008178585
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初発症例は26歳男性で、発熱・咳を主訴に、当院を受診した。同日に同様の発熱・咳を主訴に、2名の20歳代男性が受診し、うち1名はイムノカードマイコプラズマ抗体キットによるマイコプラズマ抗体が陽性を示した。このときの問診にて上記3名が同じ消防学校の寮生であること、他にも同様の症状をもつ者が多数いることが判明した。同日午後にさらに4名の寮生が受診し、うち2名が抗体陽性であり、この時点でマイコプラズマ集団感染が疑われたため学校に報告し、消防学校は閉鎖措置をとった。サーベイランスのため、この消防学校の寮生119名のうち同意の得られた84名を対象にアンケートおよび血液検査を行った。アンケートの結果、咳・痰の症状は56名、発熱は26名で認めた。キット陽性者は25名で、うち11名には自覚症状がなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008