統計
マイコプラズマIgM抗体陽性患者における皮膚症状
五木田 麻里
1
,
一角 直行
,
堀川 達弥
,
山本 剛
1西神戸医療センター 皮膚科
キーワード:
IgM
,
マイコプラズマ感染症
,
Mycoplasma pneumoniae
,
血管性浮腫
,
紅斑-結節性
,
紅斑-多形性
,
紫斑病
,
蕁麻疹
,
皮膚症状
,
丘疹
Keyword:
Angioedema
,
Erythema Multiforme
,
Erythema Nodosum
,
Immunoglobulin M
,
Mycoplasma Infections
,
Mycoplasma pneumoniae
,
Purpura
,
Skin Manifestations
,
Urticaria
pp.603-608
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015270420
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Mycoplasma pneumoniae(MP)感染症が疑われた517例(男性187例、女性320例)を対象に、皮膚症状の特徴について検討した。認めた皮膚症状は蕁麻疹・血管性浮腫163例、多型滲出性紅斑125例、播種状紅斑丘疹93例、結節性紅斑12例、紫斑14例、その他110例であった。イムノカードマイコプラズマIgM抗体キットの陽性率は30.8%(159/517)で、性別では男性25.2%、女性74.8%、年齢分布では<19歳:25.8%、20~39歳:48.4%、40~59歳:11.9%、≧60歳:13.8%、と女性、若年者で多かった。皮膚症状別では蕁麻疹・血管性浮腫33.1%(蕁麻疹のみ75.9%、血管性浮腫のみ9.3%、両者同時13.0%)、多型滲出性紅斑32.8%、播種状紅斑丘疹30.1%、結節性紅斑50.0%、紫斑28.6%、その他23.6%であった。全症状例で発熱、上気道症状を認めた。MP感染による皮膚病変はなんらかの免疫学的な機序が関与していると考えられた。
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