変革する心房細動診療とその実践up-to-date
トピックス 無症候性心房細動
伊達 太郎
1
1東京慈恵会医科大学 循環器内科
キーワード:
再発
,
心拍数
,
心房細動
,
発生率
,
カテーテル切除術
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Heart Rate
,
Recurrence
,
Incidence
,
Catheter Ablation
pp.527-530
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149317
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心房細動は臨床的にもっとも頻度の多い不整脈であり、生命予後に影響を与えるためその対策は重要である。頻繁に心房細動が生じているにもかかわらず、動悸、胸部不快感等の症状がない無症候性心房細動の症例が存在する。心拍数が遅い心房細動や長時間持続する場合等に無症状であることが多く、検出法にもよるが頻度は10~40%程度と考えられる。抗不整脈薬投与または肺静脈隔離アブレーション後の治療効果判定の際に、無症候性心房細動の存在を考慮する必要がある。無症候性心房細動は症状がないために治療に苦慮することがあるが、予後は症候性心房細動の症例と変わりないため、基本的には同様に十分な治療を行う必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008