発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008003480
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64歳男。甲状腺腫を主訴とした。CEA高値、カルシトニン異常高値で、甲状腺エコーにて右葉に石灰化を伴う腫瘍を認めた。甲状腺髄様癌と診断し、甲状腺全摘と両側頸部郭清を行った。甲状腺疾患の家族歴がなかったため当初は散発性と判断したが、genomic DNAのRETの遺伝子解析にて変異を認め、家族性甲状腺髄様癌と診断した。なお、本例はエクソン14コドン804におけるGTG(Val)→ATG(Met)の変異で、稀な症例である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007