B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の自然史・病態理解 B型劇症肝炎・急性増悪
持田 智
1
1埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科
キーワード:
プロトロンビン時間
,
肝炎-B型
,
肝炎-劇症
,
血漿交換
,
抗凝固剤
,
副腎皮質ホルモン
,
肝不全
,
病勢悪化
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Anticoagulants
,
Hepatitis B
,
Prothrombin Time
,
Plasma Exchange
,
Liver Failure
,
Disease Progression
pp.639-642
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346143
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劇症肝炎急性型は70%が、亜急性型は30%がウイルス性で、その大部分はB型である。B型症例は急性感染例とキャリア例に分類され、その比率は約3:2である。急性感染例は急性型、キャリア例は亜急性型に分類される症例が多い。核酸アナログ製剤が普及したが、キャリア例の予後は病型を問わず不良である。劇症化を阻止するためにはプロトロンビン時間が60%以下に低下するまえに、核酸アナログ製剤を投与する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007