心不全予防 その最前線を探る
基礎疾患別の予防的介入を探る 高血圧症
内野 和顕
1
,
石上 友章
,
梅村 敏
1横浜市立大学 大学院病態制御内科学
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
危険因子
,
利尿剤
,
左室肥大
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
高血圧性心疾患
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Diuretics
,
Risk Factors
,
Hypertrophy, Left Ventricular
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.415-419
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007177246
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高血圧症が心不全をもたらす主要な因子として、高血圧性左室肥大や冠動脈硬化症による虚血性心疾患がある。虚血性心疾患は収縮障害による心不全をもたらし、また高血圧性左室肥大は収縮障害のほか拡張障害による心不全をもたらす。高血圧患者における心不全の予防のためには、左室肥大の予防および肥大を退縮させる降圧薬治療、冠動脈硬化の予防が必要である。高血圧から心不全の発症を予防する薬剤治療として、利尿薬とアンジオテンシン変換酵素阻害薬が有用であり、β遮断薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬も有効と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007