びまん性肺疾患 病態に基づいた最新治療
さまざまなびまん性肺疾患の今日的診療 閉塞性細気管支炎の診断と治療
長谷川 好規
1
1名古屋大学 大学院医学系研究科呼吸器内科
キーワード:
Steroids
,
気管支鏡法
,
抗炎症剤
,
呼吸機能検査
,
細気管支炎-閉塞性
,
免疫抑制剤
,
胸部CT
Keyword:
Bronchiolitis Obliterans
,
Bronchoscopy
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Immunosuppressive Agents
,
Steroids
,
Respiratory Function Tests
pp.275-278
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121178
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閉塞性細気管支炎は、末梢気道である細気管支領域の不可逆的閉塞をきたすことにより呼吸不全を呈する疾患である。まれな疾患と考えられていたが、骨髄移植や心肺移植などの移植医療に伴う閉塞性細気管支炎の合併が報告され、新たに注目を集めている。原因は不明であるが、免疫学的気道炎症を背景に、感染性や非感染性の上皮傷害が、閉塞性細気管支炎発症に関与すると考えられる。診断は一般に困難であるが、移植患者における早期病変をみつけるためには、肺機能検査が有用と考えられている。確立された治療法はなく、治療の目標は、細気管支での炎症を抑制し安定した状態に保つことである。
©Nankodo Co., Ltd., 2007