インフルエンザ診療の新展開 パンデミックを視野に入れた戦略
診療の実際 現場で遭遇する諸問題 慢性呼吸器疾患とインフルエンザ
鈴木 直仁
1
1同愛記念病院 アレルギー呼吸器科
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
喘息
,
肺疾患-閉塞性
Keyword:
Asthma
,
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Lung Diseases, Obstructive
pp.810-815
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007076258
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慢性呼吸器疾患患者は、インフルエンザのハイリスク群である。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は高齢者が多く、インフルエンザワクチンの有用性がとくに高い。気管支喘息患者にとってウイルス感染は急性増悪の重大な原因であるが、非高齢の喘息患者において、インフルエンザワクチンが喘息症状の悪化予防に有用であるかは確立していない。重篤な卵アレルギーがなければ、インフルエンザワクチンは気管支喘息患者にも安全に接種できる。
©Nankodo Co., Ltd., 2006