インフルエンザ診療の新展開 パンデミックを視野に入れた戦略
診療の実際 現場で遭遇する諸問題 インフルエンザとその他の呼吸器感染症
内田 耕
1
,
鈴木 智
,
柳澤 京介
1北総白井病院 内科
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
オルトミクソウイルス科
,
Reye症候群
,
かぜ
,
気道感染
,
鑑別診断
,
肺炎-ウイルス性
,
肺炎-マイコプラズマ性
Keyword:
Common Cold
,
Diagnosis, Differential
,
Influenza, Human
,
Orthomyxoviridae
,
Pneumonia, Mycoplasma
,
Pneumonia, Viral
,
Respiratory Tract Infections
,
Reye Syndrome
pp.805-809
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007076257
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インフルエンザウイルスには、抗原性の違いによりA,B,Cの3型があり、A型、B型が典型的なインフルエンザの症状を呈する。インフルエンザは突然の高熱で発症し、初期は頭痛、筋肉痛などの全身症状が主体となる。ウイルス量、インターロイキン6、体温は、インフルエンザウイルス感染から2日目にピークとなる。インフルエンザウイルス肺炎には、単独肺炎と二次性肺炎がある。ノイラミニダーゼ(NA)はウイルスと細菌の相乗作用を起こし、二次性肺炎を誘発する。したがって、NA阻害薬は二次性細菌性肺炎の予防効果も期待できる。小児インフルエンザではReye症候群を起こす危険があるため、aspirinの使用を控える。
©Nankodo Co., Ltd., 2006