発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186485
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電解質異常は意識障害の原因にもなるが,神経疾患の合併症としても頻度が高い.血清Naの異常は血清Na濃度の異常であり,体内Na総量の過不足ではない.電解質異常の中で,臨床的に経験する頻度がもっとも高いのが血清Naの異常である.低Na血症を急激に補正すると,橋中心髄鞘崩壊症(central pontine myelinolysis)を起こすことがある.頭蓋内疾患急性期にみられる低Na血症では,SIADHとcerebral salt washingとの鑑別が重要となる.血清Kの異常では,筋力低下の症状が麻痺と認識されることがある
©Nankodo Co., Ltd., 2006