発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078113
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59歳男.患者は全身倦怠感と労作時呼吸苦が増悪した.呼吸機能検査では拘束性障害が指摘され,半年で7kgの体重減少を認めた.全身の筋力低下,筋萎縮が認められ,腱反射は左右ともに亢進していた.入院翌朝には意識レベルが低下し,呼吸筋麻痺によるCO2ナルコーシスが生じ,人工呼吸器管理を開始した.筋萎縮性側索硬化症と診断され,低Na血症の改善後,意識は清明となったが,人工呼吸器から離脱することはできなかった.その後は自宅人工呼吸器管理を行い,ADH不適合分泌症候群の再発は認められなかったものの,筋力低下は徐々に進行していった
©Nankodo Co., Ltd., 2005