発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078086
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慢性心不全は交感神経系やレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を代表とする種々の神経体液性因子が複雑に関連した症候群であり,大規模臨床試験に基づいて,治療が行われているが,いまだ予後不良の病態である.高齢者に多くみられる拡張不全の病態に注目が集まっている.心血管病の危険因子であるインスリン抵抗性は心不全によっても惹起される可能性があり,心不全の直接的な増悪因子かもしれない.酸化ストレスが心不全の病態に関わっていることが示され,その抑制は新しい治療法として期待されている.非薬物治療として,心臓再同期療法や運動療法の有効性が認められ,積極的に臨床応用がなされている
©Nankodo Co., Ltd., 2005