発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005251857
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今日の透析療法はADLとQOLの保持および改善が重要であり,骨・関節合併症の予防が大切である.これらの合併症の主因は腎性骨異栄養症と透析アミロイド症であり,予防に重点が置かれる.そのためには生体適合性が良好で,β2Mの除去能に優れたhigh-flux膜を用いた血液濾過,血液透析濾過,血液透析を行い,症例によりβ2M吸着器を積極的に用いる.これらの治療は,清浄化された透析液の使用が必須であり,抗凝固薬は低分子heparinの選択が望まれる.また透析液は低カルシウム透析液(2.5mEq/l)がbetterと考えられるが,個々の症例のカルシウムバランスを考慮し,透析液カルシウム濃度は選択する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005